少額から始めることができ、様々なライフスタイルに合わせて取引できることでも人気のFX。
ですが、興味はあるものの中々一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
- FXに興味はあるけど、どう始めればいいかわからない・・・
- 損するのが怖い
- FXを学びたいが、どう勉強すればいいかわからない・・・
この記事では、そういった方に向けてFXの始め方から知っておくべき基礎知識など、安心してFXを始められるようわかりやすく解説していきます。
FXとは何か?基本的な仕組みについて解説!
FX(Foreign Exchange)は、日本での正式名称を「外国為替証拠金取引」といいます。
2国間の通貨を売買して差額で利益を狙う金融取引です。
FXの仕組みは、海外旅行に行く際の外貨両替をイメージするとわかりやすいと思います。
例えば、アメリカに行く時、日本円を米ドルに両替し、帰国したら残った米ドルを再度日本円に切り替えますよね。
その際、為替レートは常に変動しているため状況によっては利益が発生することがあります。
それをスマホやPCで簡単に行えるようにしたものがFXです。
円安・円高ってどういうこと?
ニュースで円安・円高という言葉を耳にすることはあっても「なんだかピンとこない」という人も多いのではないでしょうか?
ここではそういった点を解決していきましょう。※わかる人は飛ばしていただいて大丈夫です。

上記は米ドル円チャートです。
そもそもFXにおけるチャートとは、通貨ペアの価格変動を時間経過とともにグラフ化したものです。
この米ドル円チャートでは、ご覧の通り強く上昇しています。
この上昇は円安でしょうか?それとも円高でしょうか?ちょっと考えてみてください。
答えは「円安」です。
「上昇しているのに何で円安?円高じゃないの?」
と思われた方もいるかもしれませんが、これは通貨ペアの仕組みを知れば簡単に理解することができます。
外国為替市場で、通貨ペアは『USD/JPY』などと表記されることが多いですが、この左側の通貨を『基軸通貨』、右側の通貨を『決済通貨』といいます。
つまり、1通貨単位の基軸通貨をどれだけの決済通貨で取引するかということが表させています。
『USD/JPY』では、1米ドルを何円で取引するかということです。
上記の米ドル/円チャートが上昇しているということは、1米ドルの価値が上がったことを意味しておりドル高となります。逆に円は、多く支払わなければ米ドルを買えなくなったため、円の価値は下落したことになり円安となります。
つまり、まず左側の『基軸通貨』の価値が上がったのか下がったのかを考え、その後右側の『決済通貨』の価値を考えればいいのです。
ここで確認のため、少し難しい問題を出してみます。
ユーロ/米ドルチャートが上昇していたら、『ユーロ高米ドル安』それとも『ユーロ安米ドル高』どちらでしょうか?
答えは、『ユーロ高米ドル安』です。
左の基軸通貨ユーロが上昇、右の決済通貨米ドルは逆に下落、よって『ユーロ高米ドル安』となります。
いかがだったでしょうか?
今後は左の『基軸通貨』の上昇・下落から考えるようにすれば迷うことは少なくなると思います。

はじめは迷うかもしれませんが、FXをやっていくうちにすぐなじむと思いますよ!
FXのメリット・デメリット
FX取引はたくさんのメリットがある反面、デメリットも存在します。
ここからは、FXのメリット・デメリットについて学んでいきましょう。
FXのメリット |
① 少額で始めることができる。 ② 平日ほぼ24時間取引ができる。 ③ 上昇・下落どちらでも利益が狙える。 ④ 高金利の通貨の場合は、スワップポイン トが得られる ⑤ 取引コストが安い。 |
【① 少額で始めることができる。】
FXはレバレッジという仕組みで預けた資金(証拠金)の最大25倍(日本の個人口座の場合)の取引ができるため、少額から始めることができ、資金効率がいい。
【② 平日ほぼ24時間取引ができる。】
平日FX会社のメンテナンス時間を除いてほぼ24時間取引ができるため、ライフスタイルに合わせた取引ができる。
【③ 上昇・下落どちらでも利益が狙える。】
FXは、2国間の通貨を売買する取引なので、買いから入って値上がり益を狙う「ロング」と売りから入って値下がり益を狙う「ショート」の二通りの取引ができ、上昇・下落どちらでも利益を狙うことができます。
【④ 高金利の通貨の場合は、スワップポイントが得られる。】
高金利通貨を保有していると、スワップポイントという利益が得られる。
※詳しくは後述します。
【⑤ 取引コストが安い】
現在多くのFX会社で取引手数料は無料です。
ただしFXでは、売値と買値の間にレート差があり、これをスプレッドと呼び、取引するうえでのコストとなります。
ですが、現在多くのFX会社でスプレッドが非常に狭くなっており、低いコストで取引ができる環境となっています。
FXのデメリット |
① 相場の急変動で短時間に大きな損失が発 生するリスクがある。 ② 場合により預け入れた証拠金以上の損失 が出る可能性がある。 ③ 為替相場は様々な要因で動くため、値動 きを読むのが難しい。 |
【① 相場の急変動で短時間に大きな損失が発生するリスクがある。】
重要経済指標発表時や金融市場に大きな影響を与えるニュース、災害などがあると、為替相場は急変動することがあります。
それにより短時間で大きな損失を被るリスクがあることは、常に念頭に置いておかなければなりません。
【② 場合により預け入れた証拠金以上の損失が出る可能性がある。】
FXでは、デメリット①で上げたように相場の急変動が発生した際、預け入れた証拠金が0円になったとしても、そこで取引が終了せず、預け入れた証拠金以上の損失を被る可能性があります。
そうした場合、追加で証拠金の入金が必要になります。
こうした事態にならないよう、多くのFX会社ではロスカット制度という仕組みを設けています。
※ロスカット制度についての詳細は後述します。
【③ 為替相場は様々な要因で動くため、値動きを読むのが難しい。】
為替相場の変動要因は非常に複雑です。世界中の金融市場や投資家の動きが為替相場に影響する為、基本通りにならないことも多く、相場の先行きを予測するのは難しいという特徴があります。
ですが、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析をはじめとした、様々な値動きを読むテクニックもあるため、それらを駆使し、大きな利益を得ている投資家がいるのもまた事実です。

メリットだけに目を向けず、デメリットもしっかり把握することが大切だニャ。
証拠金、レバレッジ、ロスカットって何?
FX取引をやるうえで、証拠金、レバレッジ、ロスカットは、基本であると同時にとても大切な知識になります。
ですが、実際に取引を始めてしまえば、そこまで難しく考える必要はないと気付くはずです。
結論から言ってしまえば、「FX取引は少し資金に余裕を持たせ、無理な取引には注意が必要です!」という内容になっています。
ここからの説明は少し難しく感じるかもしれませんが、そういうものなんだと思ってお付き合いください。
【証拠金】
FX取引を行う際に担保として預け入れるお金のことです。
【レバレッジ】
「テコの原理」を意味し、FXでは預け入れた証拠金の最大25倍(日本の個人口座の場合)もの金額を取引できる仕組みのことです。
【ロスカット】
一定の損失が発生した際、FX会社によって強制決済が行われる仕組みで、投資家を大きな損失から守ることが目的です。
レバレッジの仕組み、計算方法
例えば、FX口座に10万円の証拠金を預け入れた場合、最大で25倍のレバレッジをかけた250万円分の取引を行うことができます。
レバレッジの計算方法 |
レバレッジ =(現在の為替レート × 取引数量)÷ 証拠金 |
例えば、証拠金10万円を預け入れ、1米ドル=100円の時、1万米ドル取引を行うとします。
この時のレバレッジは10倍になります。(下表を参照)
上記の例の場合 |
( 100円 × 1万ドル )÷ 10万円 = 10倍 |
また、実際に取引を始めたFX初心者の方が、よく抱く疑問に「レバレッジはどこで設定するのか?」というものがあります。
結論から言うと、レバレッジは直接設定するものではなく、取引数量や預けた証拠金によって決まります。
上記計算式に当てはめて考えると、現在の為替レートは自分では変えられないので、レバレッジを調整するには、取引数量や預け入れる証拠金を増減させるしかありません。
ロスカットについて解説
ロスカットは前述したとおり、一定の損失が発生した際、FX会社により投資家を大きな損失から守るため、強制決済が行われる仕組みです。
『一定の損失が発生した際』と書きましたが、この一定の損失を計算する上で証拠金維持率というものがあります。
証拠金維持率とは簡単に言うと、取引に必要な証拠金(必要証拠金)に対して、どの程度資金(有効証拠金)に余裕があるかを表すもので、下記の計算式で求められます。
有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100 |
証拠金維持率の計算例 |
FX口座に10万円、1ドル100円で1万通貨保有した 場合の証拠金維持率は? 10万円 ÷ 4万円(※) × 100 = 250% 証拠金維持率は250% ※ 必要証拠金:100万円 × 1万通貨 × 4%(レバレッジ25倍) |
この証拠金維持率が設定された水準未満に低下すると、ロスカットが執行されます。
FX会社によって違いはありますが、一般的に証拠金維持率は50%~100%くらいで設定されていることが多く、任意で設定を変更できる場合もあります。
では、ロスカットされる事例を考えてみましょう。
ロスカットとなる事例 |
FX口座に4000円、1ドル100円で1000通貨保有 ロスカットとなる証拠金維持率が100%の設定なっている場合 口座資金4000円 ÷ 必要証拠金4000円 × 100 = 証拠金維持率100% この状態から少しでもマイナス方向に相場が動くと、 証拠金維持率は100%を下回りロスカットが執行されます |
以上が、証拠金、レバレッジ、ロスカットについての説明になります。
少し難しかったかもしれませんが、最初にも言ったように実際に取引を始めてしまえば、そこまで難しく考える必要はないと気付くはずです。
大事なのは、「FX取引は少し資金に余裕を持たせ、無理な取引には注意が必要です!!」ということです。

無理な取引はせず、少し余裕を持たせることが大事だワン!
FXと他の金融商品との違い
FXに興味を持たれた方の中には、外貨預金や株式投資など別の金融商品にも関心がある方がいるかもしれません。
ここでは、FXと混同されやすい外貨預金と投資の代表格ともいえる株式投資が、FXとどういった違いがあるのかについて比較していこうと思います。
FXと外貨預金の違い
FXと外貨預金の違いについて、下記の表にまとめました。
FX | 外貨預金 | |
為替差益 | 円安・円高どちらでも | 円安時のみ |
利息(金利) | 毎日(スワップポイント) | 満期時 or 解約時 |
取引コスト | スプレッド(安い) | 為替手数料(高い) |
レバレッジ | 最大25倍(国内個人口座) | なし |
税金 | 20.315% (申告分離課税) | 最大55.945%の税率 (雑所得として総合課税) |
保全の仕組み | あり | なし |
【為替差益】
FXでは、「買い」「売り」どちらもできるため、円安・円高の両局面で利益を狙えます。
外貨預金では、外貨を買うだけなので、円安局面でのみ利益のチャンスがあります。
【利息(金利)】
FXでは、金利の高い方の通貨を保有し、ニューヨーククローズをまたぐことによって、毎日スワップポイントが発生します。
外貨定期預金では、原則、満期時に利息を受け取ります。満期前に解約する時にも利息を受け取れますが、解約手数料がかかって損になることもあります。
【取引コスト】
FXの取引コストは、売値と買値のレート差であるスプレッドです。現在多くのFX会社でスプレッドが非常に狭くなっており、低コストで取引ができる環境となっています。外貨預金と比べても圧倒的に取引コストは低いです。
外貨預金では、「日本円から外貨を買う時」と「外貨を日本円に戻す時」の両方で為替手数料がかかり、実質的な取引コストとなります。FXと比べて外貨預金の取引コストは高いです。
下記の表は取引コストの例です。
1万米ドル売買するために必要な取引コストの例 | |
FX | 外貨預金 |
スプレッドが0.2銭の場合 取引コスト:20円 | 片道1米ドル1円の場合(窓口) 往復の取引コスト:2万円 |
片道1米ドル25銭の場合(インターネットバンキング) 往復の取引コスト:5000円 |
【レバレッジ】
FXでは、レバレッジを使って証拠金の最大25倍(日本国内個人口座)の取引ができます。そのため資金効率がいいのもFXの大きな魅力の一つです。
外貨預金には、レバレッジはなく、預けたお金以上の取引をすることはできません。
【税金】
FXの税金は、為替差益もスワップポイントによる利益も申告分離課税となり、税率は20.315%です。
外貨預金の税金は、利子にかかるものと為替差益にかかるもので違いがあります。
利子の税率:20.315%(源泉分離課税)
為替差益の税率:最大55.945%(総合課税)
為替差益の税率については雑所得として総合課税となり、他の所得とあわせて計算します。
総合課税の税率は所得によって違いますが、最大55.945%の税率がかかり、確定申告が必要となるので注意しましょう。
【保全の仕組み】
保全の仕組みとは、銀行やFX会社が経営破綻した際に、預け入れた資金が保証されるかどうかの仕組みです。
FXの場合、FX会社に預けたお金は、会社の資産とは分けて信託銀行で管理するように義務付けられています。もしもFX会社が経営破綻したとしても、預けたお金は戻ってくる仕組みになっています。
外貨預金は、円預金とは違い、銀行が経営破綻した場合に預けているお金を保証してくれる制度(ペイオフ)の対象にはなりません。
以上のことから、保全の仕組みにおいては外貨預金よりもFXの方が安心と言えるでしょう。
以上が主なFXと外貨預金の違いになります。
それぞれの特徴をしっかり理解したうえで、自分にあった方を選びましょう。

個人的にはFXの方がメリットが多いと思います。
FXと株式投資の違い
FXと株式投資の違いについて、下記の表にまとめました。
FX | 株式投資 | |
投資対象 | 各国の通貨 | 企業の株式 |
投資対象の数 | 数十種類(FX会社による) | 数千社 |
取引時間 | 平日ほぼ24時間 | 各市場の開いている時間のみ |
収益源 | 為替差益、スワップポイント | 株価変動による差益、配当金 |
レバレッジ | 最大25倍(日本国内個人口座) | 現物:なし、信用:最大3.3倍 |
必要資金 | 数千円~ | 株価により異なる |
相場の主な変動要因 | 各国の経済動向など | 各国経済動向、企業業績など |
【投資対象】
FXではFX会社が取り扱っている通貨ペア、株式投資は証券取引所に上場している企業の株式に投資できます。
【投資対象の数】
世界には100種類以上の通貨がありますが、FXで実際に取引できる通貨は、FX会社が取り扱っている数十種類になります。
株式投資は、証券取引所に上場している企業の数となり、数千種類に上ります。
【取引時間】
FXでは、FX会社のメンテナンス時間を除く、平日ほぼ24時間の取引が可能です。そのためライフスタイルに合わせた取引ができるメリットがあります。また、日本の祝日でも取引ができる場合が多いのもメリットの一つです。
株の取引ができる時間は、東京証券取引所の場合、平日9:00~11:30(前場)、12:30~15:30(後場)となります。証券取引所は、土日と日本の祝日は休みとなります。
【収益源】
FXの収益源は、2国間の通貨を売買して発生する為替差益と金利の高い方の通貨を保有することで得られるスワップポイントがあります。
株式投資の収益源は、株の売買によって発生する譲渡益と企業株式を保有することで得られる配当金があります。また、株主優待という制度を設けている企業もあります。
【レバレッジ】
FXでは、レバレッジを使って証拠金の最大25倍(日本国内個人口座)の取引ができます。そのため資金効率がいいのもFXの大きな魅力の一つです。
株式投資では、現物株ではレバレッジの仕組みはありません。信用取引を使えば、最大約3.3倍のレバレッジをかけることができます。
【必要資金】
FXを始める必要最低資金は、最小取引単位が1000通貨のFX会社では、数千円から始めることができます。
株式投資で必要な開始資金は、取引する株式の価格により違います。優良かつ個人に人気のある企業に投資する場合は、数十万以上かかる場合も多く、FX以上の資金が必要となります。
【相場の主な変動要因】
FXの相場が変動する要因には、各国の金融政策や経済動向、要人発言、地政学的リスクなどがあります。
株価の変動要因は、上記であげたFXの変動要因に加え、個別企業の業績が主な変動要因となります。そのため、各国経済全体を意識すると共に、個別企業の決算や事業状況、業界の動向など様々な分析が必要になります。
以上が基本的なFXと株式投資の違いになります。
どちらに投資すべきかは、個人の判断によって違うため簡単に決めることはできません。ですが、投資初心者の方は、比較的低資金で始められるFXを検討するのもいいかもしれません。

比較的低資金で始められるFXから投資デビューするのも、いいかもしれないニャ。
FXで利益を得る2つの方法
FXで利益を得る方法は大きく分けて2種類あります。
2国間の通貨を売買して差益を得る方法(キャピタルゲイン)と2国間の金利差を利用し、金利の高い方の通貨を持っているだけで利益を得る方法(インカムゲイン)があります。
キャピタルゲイン(為替差益)とは?
キャピタルゲインとは、2国間の通貨を売買して発生した為替差益のことです。
為替差益を得る方法は2種類あり、「安く買って高く売るロング(値上がり益)」と「高く売って安く買い戻すショート(値下がり益)」があります。
つまりFXでは相場の上昇・下落どちらでも利益を狙うことができます。


【ロング取引の場合】
ドル円相場が100円の時、ドル円を買ったとします(ロング)。その後、円安に動き101円で利益を確定させた場合、1円の利益になります。
【ショート取引の場合】
ドル円相場が101円の時、ドル円を売ったとします(ショート)。その後、円高に動き100円で利益を確定させた場合、1円の利益になります。
上記の例は、1ドルを買っていた場合の利益です。
ですがFXでは、レバレッジをかけて少ない資金で多くのドルを買うことができます。
国内の多くのFX会社では、1000通貨(ドル円の場合1000ドル)を最低取引単位(1Lot)としているため、図のように1円幅の利益を得た場合、1Lot(1000ドル)取引で1000円の利益になります。
1円幅の利益 × 1Lot(1000ドル)= 1000円の利益 |
上記は、うまく利益方向に行き1円幅の利益が出た場合でしたが、もし損失方向に1円幅動き決済したら、1000円の損失となります。
FX取引では、利益のことだけでなく、損失が発生した時のことも事前に想定しておく必要があります。
為替差益を狙ったFX取引は、大きな魅力がある反面リスクもあり、利益を上げていくためには勉強や実践経験を積むなどの努力が必要になります。

為替差益を狙う取引は難しいけど、FXの大きな魅力とも言えるワン!
インカムゲイン(スワップポイント)とは?
投資においてインカムゲインとは、資産を保有している間に得られる収益のことをいいます。
FXでは、このインカムゲインのことを一般的にスワップポイントといいます。
スワップポイントを受け取り、利益を得るためには2つ条件があります。
- 取引する通貨ペアの金利が高い方の通貨を買い、金利が低い方の通貨を売る必要があります。
逆に、金利が低い方の通貨を買って、金利が高い方の通貨を売った場合は、スワップポイントを支払わなければなりません。 - スワップポイントは、多くのFX会社でニューヨーククローズ(冬時間:午前7時、夏時間:午前6時)を基準に、その時点でポジションを保有している場合(金利の高い方の通貨を買ったいる場合)に、翌営業日の取引開始時点で付与されます。
また、土日分のスワップポイントは、水曜日のニューヨーククローズをまたぐと3日分が原則付与されます。
※各国の祝日などにより、付与日数が変動することがあります。
※FX会社によって、ニューヨーククローズとしている時間(当日の営業終了時間)や付与タイミングには多少の違いがあります。
これだけ聞くと条件が多く難しく思えるかもしれませんが、実際の取引は至ってシンプルです。
FX業者にスワップポイントの一覧表(スワップポイントカレンダー)が公開されているので、それに合わせて取引すればいいだけです。
下図はスワップポイントカレンダーのイメージです。
通貨ペア | 6/2(月) | ||
付与日数 | 買 | 売 | |
USD/JPY | 1 | 155 | -185 |
EUR/JPY | 1 | 118 | -143 |
EUR/USD | 1 | -107 | 85 |
※上記は1万通貨あたりで付与される金額です。 |
図の一番上がドル円のスワップポイントです。
この場合、ドル円を1万通貨ロングしたままニューヨーククローズをまたげば、155円のスワップポイントをもらうことができます。
やることはこれだけです。
また、ドル円を1万通貨ショートしたままニューヨーククローズをまたいだ場合、185円支払わなければならないので、注意が必要です。

スワップポイントも、FXをやるうえで大きな魅力の一つとなります。
デモ口座でトレード練習をしよう!
デモ口座は無料で開設でき、仮想の取引環境で自己資金を使わず、FXの取引練習ができます。
デモ口座には、以下のメリットがあります。
- 自己資金を使わず、リスクなく取引練習ができる。
- 様々なトレード手法を試すことができる。
- 各FX会社の取引システムを試すことができる。
- 実際の為替相場に近い環境を体験できる。
FX初心者やFXに興味がある方は、まず無料で始められるデモ口座を積極的に使ってみましょう!
まずはデモ口座を開設しよう
【デモ口座開設手順】
- デモ口座を提供しているFX会社を選ぶ。
多くのFX会社でデモ口座を提供しているので、今後本番の口座開設を検討しているFX会社のデモ口座で練習するのがオススメです。 - 各社のウェブサイトやアプリから、デモ口座の申し込み手続きを行う。
一般的にメールアドレスがあれば、その他簡単な情報入力で、すぐにデモ口座を開設できます。 - デモ口座を開設できたら、アプリやソフト、またはブラウザでデモトレードを始めてみましょう。
【オススメ デモ口座】

デモトレードで取引の流れを掴もう!
デモ口座の開設が済んだら、いよいよデモトレードを始めてみましょう。
デモトレードでやること・手順 |
① 取引ツールの使い方を覚える ② 通貨ペアを選ぶ ③ 相場分析を行う ④ 注文方法を選択する ⑤ ポジションを保有する ⑥ 決済する |
【① 取引ツールの使い方を覚える】
FX会社の提供する取引ツール(スマホアプリ、PCソフトなど)の操作方法(注文方法、チャート表示など)を確認しましょう。
【② 通貨ペアを選ぶ】
たくさんの通貨ペアがありますが、初心者のうちはドル/円がおすすめです。
ニュースなどで耳にすることが多く、馴染みやすいと思います。また、ドル/円しかトレードしない億トレーダーの方々もたくさんいらっしゃいます。
慣れてきたら、ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/ドルなどを試してみるのもいいかもしれません。
【③ 相場分析を行う】
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの方法を用い、相場分析を行う。
※相場分析の方法は多岐にわたり、一朝一夕で身につくものではありません。日々の勉強や実践経験を通じ身に着けていきましょう。当サイトでは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析の基礎から、応用・実践で使える知識までを掲載しているので、ぜひご覧ください。
【④ 注文方法を選択する】
FXの注文方法にはいくつか種類があるため、自分の行いたい取引に応じた注文方法を選択しましょう。
ここでは、いくつかの注文方法について解説していきます。
[成行注文]
成行注文は、値段を指定せずにその時のレートで注文する方法です。今すぐ売買を成立させたい時に行う注文方法です。
[指値注文]
指値注文は、現在のレートより有利なレートを指定し、今より「安く買う」「高く売る」ために発注する注文方法です。

図の場合、現在レートが100円で、
99円まで下落し安くなった時、買いたい場合に99円で買い指値注文を入れます。
101まで上昇し高くなった時、売りたい場合に101円に売り指値注文を入れます。
[逆指値注文]
逆指値注文は、指定したレートを超えると売買が成立する注文方法です。一見わかりづらいので、図で逆指値注文の使用例を見てみましょう。

図の場合、現在の少し前から100円と101円の間でレンジ(横ばい)となっています。
こういった時、レンジ上限の101円を上抜け、強く上昇すると予想した場合、101円より上に買いの逆指値注文を入れます。
逆に、レンジ下限の100円を下抜け、強く下落すると予想した場合、100円より下に売りの逆指値注文を入れます。
[OCO注文]
OCO注文は、「One Cancels the Other」の略称であり、名前の通り2つの注文(指値注文と逆指値注文)を同時に出し、片方が約定するともう一方は自動的にキャンセルされる注文方法になります。
一般的にポジションを保有中、利食いと損切りを同時に設定する際によく使われます。

図の場合、現在買いポジションを保有しており、
「101円の手前で利食い売りしたい」または、
「99円を下抜けたら損切り売りしたい」という2つの決済売りを考えています。
こういった場合に、OCO注文を使用します。
[IFD注文]
IFD(イフダン)注文は、新規注文と決済注文を同時に出す注文方法です。新規注文が約定してポジションが建ったら、2つ目の決済注文が自動的に有効となります。
決済注文で、新規注文よりも不利なレートを指定すれば逆指値の決済注文と同様の損切り、有利なレートを指定すれば指値の決済注文と同様の利益確定という振り分けも可能です。

図の場合、現在から下落し「99円手前になった時買いたい」と思っており、その新規注文が約定したら「101円の手前で利食いの決済売りしたい」と思っています。こういった場合にIFD注文を使います。また、決済注文においては、利食いだけでなく「99円を下抜けたら損切りしたい」といった損切り注文を入れることもできます。決済注文は、利食いか損切りのどちらか片方のみです。
[IFO注文]
IFO注文は、前述したIFD注文とOCO注文を組み合わせたものです。
新規注文が約定したら、OCO注文で利食いと損切りの決済注文が自動では発注される仕組みになっています。決済注文は、指値と逆指値のどちらかが約定すると、もう片方は自動的にキャンセルされます。

図の場合、現在から下落し「99円手前になった時買いたい」と思っており、その新規注文が約定したら「101円の手前で利食い売りしたい」もしくは「99円を下抜けたら損切り売りしたい」と考えています。
こういった場合に、IFO注文を使います。
[トレール注文]
トレール注文とは、相場の値動きに追従してストップ注文の値も動いていく注文方法です。

図の場合、「99円50銭で新規買いポジション」を持ち、同時に「99円でストップ注文を入れ、トレール幅を50銭」と設定しています。
その後、相場が100円50銭に上昇したらストップは100円、相場が101円50銭に上昇したらストップは101円のように、ストップ注文の値も相場に追従して上昇します。
なお、相場下落時はストップ注文の値は変動しません。
よって、相場が最終的に101円50銭まで上昇した後、101円まで下落したので、101円で決済となりました。
・トレール注文のメリット
相場にトレンドが発生した際トレール注文を使えば、相場のトレンドに追従して利益を伸ばすことができます。
また、思惑とは逆に相場が反対方向に行ってしまった場合も、設定したトレール幅で損切りされるため、損失を限定できます。
つまりトレール注文は、トレンド相場で利益を出したい時に、損失を限定しながら利益を伸ばすのに有効な注文方法です。
・トレール注文のデメリット
トレール注文はトレンド相場で効果を発揮する一方、レンジ相場との相性は良くありません。上下に値動きが続くレンジ相場では、トレール幅が狭いとすぐに不利なレートで決済されてしまいます。
トレール幅を広くすれば大きな変動にも耐えますが、理想的なタイミングで決済されず、損失を限定しつつ利益を確定するというトレール注文の価値が発揮されません。
トレール注文はレンジ相場には向いていないということに注意し、トレンド相場で活用するようにしましょう。
なお、レンジ相場で利益確定と損失の限定を行いたい場合は、OCO注文を使うのも一つの手です。
トレール注文とOCO注文をうまく使い分けられるようになると、トレード技術が向上するかもしれません。
以上が注文方法の解説になります。
注文方法はいくつもありますが、自分のトレードにあったものを選択できるよう、デモトレードで練習していきましょう。
【⑤ ポジションを保有する】
デモ口座を利用して、積極的にポジションをとってみましょう。
自分なりに今後の相場状況を予想して、ポジションをとる、これを繰り返してトレード経験を積んでいきましょう。
なお、ポジションの保有時間によって、トレードスタイルには違いがあります。
ここでは、主要な4種類のトレードスタイルについて紹介します。
[スキャルピング]
ポジション保有時間:数秒~数十分
メリット:
・短時間で取引を繰り返すため、資金効率がいい。
・小さな値幅を狙うトレードのため、比較的高いレバレッジをかけやすい。
・ポジション保有時間が短く、長期保有するようなストレスがない。
・サラリーマンや兼業でも、余暇を使いトレードしたい時間だけ取引を行える。
・短時間で何度も取引を行うため、経験を積みやすく、検証に使うためのデータを得やすい。
デメリット:
・瞬時の判断と正確な取引が求められるため、高い集中力が必要で精神的な疲労が大きい。
・比較的高いレバレッジをかけるため、損切りが遅れると損失が拡大する可能性がある。
・ポジション保有時間は最短だが、相場に張り付いている時間は長い。
・取引回数が多いため、スプレッドによる取引コストがかさむ。
・インターネット回線やPC・スマホの性能など、トレード環境の影響を受けやすい。
[デイトレード]
ポジション保有時間:数十分~1日以内
メリット:
・短時間で取引を繰り返すため、スキャルピングほどではないが資金効率がいい。
・小さな値幅を狙うトレードのため、比較的高いレバレッジをかけやすい。
・ポジション保有時間が短く、長期保有するようなストレスがない。
・短時間で何度も取引を行うため、経験を積みやすく、検証に使うためのデータを得やすい。
デメリット:
・比較的高いレバレッジをかけるため、損切りが遅れると損失が拡大する可能性がある。
・ポジション保有時間の関係で、サラリーマンや兼業との相性はあまりよくないため、注文方法など工夫が必要。
・ポジション保有時間は短いが、相場に張り付いている時間は長い。
・取引回数が多いため、スキャルピングほどではないがスプレッドによる取引コストがかさむ。
[スイングトレード]
ホジション保有時間:数日~数週間
メリット:
・一度の取引で大きな利益を狙える
・相場に張り付く必要がなく、サラリーマンや兼業でも取り組みやすい。
・スワップポイントによる利益も狙える。
・取引回数が少ないので、スプレットによる取引コストはかさまない。
デメリット:
・一度の取引でも損失が大きくなる可能性がある。
・長時間ポジションを保有するため、ストレスがかかる。
・ポジション保有時間が長いため、様々な相場変動要因をトレードに落とし込まなければならない。
・取引回数が少ないため、資金の回転率が低く資金効率が悪い。
・ポジションによっては、スワップポイントの支払いが必要で損失になる。
[長期投資]
ホジション保有時間:数ヶ月~数年
メリット:
・一度の取引で大きな利益を狙える
・長期保有することで、スワップポイントによる利益が大きくなる。
・相場に張り付く必要がなく、サラリーマンや兼業でも取り組みやすい。
・取引回数が少ないので、スプレットによる取引コストはかさまない。
デメリット:
・一度の取引でも損失が大きくなる可能性がある。
・長時間ポジションを保有するため、ストレスがかかる。
・ポジション保有時間が長いため、様々な相場変動要因をトレードに落とし込まなければならない。
・取引回数が少ないため、資金の回転率が低く資金効率が悪い。
・ポジションによっては、スワップポイントの支払いが必要で損失になる。
以上が、保有時間による主要なトレードスタイルになります。
それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、自分の性格やライフスタイルに合ったトレードスタイルを選択しましょう。
なお、スキャルピングやデイトレードを採用している億トレーダーが多いことは注目にすべき点かもしれません。
高いレバレッジをかけやすく、回転率も高く資金効率がいい点が大きな理由といえるでしょう。
【⑥ 決済する】
ポジションを保有後、利食い水準もしくは損切り水準に到達したら、決済しましょう。
また、利食い・損切りどちらの水準に達していなくても、想定した動きと違ったり、戦略を練り直したい場合は、一度決済するのも一つの手です。
以上が、トレードの一連の流れです。
トレード終了後は、終わったトレードの振り返りをすることも大切です。
トレードにもPDCAの考え方は有効なので、取り入れることをお勧めします。
トレードにおけるPDCAサイクル |
P(Plan):トレード戦略を立てる D(Do):ポジションを保有し、決済する C(Check):トレードを振り返り、改善点を探す A(Action):見つけた改善点をトレード戦略に落とし込む |
トレードは経験を積むことがとにかく大切です。
頭で考えるだけではなく、実際にポジションを保有することで、成長は速くなるでしょう。
デモ口座を利用して、積極的にトレード経験を積んでいってください。

たくさんトレード経験を積むことが大切だニャ!
【オススメ デモ口座】

口座開設、リアルトレードを始めよう
デモトレードで経験を積んだら、口座を開設して自己資金を使ったリアルトレードを始めていきましょう。
FX会社を比較して、自分好みの会社で口座開設しよう
FX会社はたくさんありますが、よく比較したうえで自分の好みに合うFX会社を選びましょう。
比較する上での主なポイントを以下にまとめました。
主な比較ポイント |
① スプレッド(取引コスト) ② スワップポイント ③ 取引ツールの使いやすさ ④ 取り扱い通貨ペアや取り扱い商品 ⑤ キャンペーン ⑥ その他 |
【① スプレッド(取引コスト)】
スプレッドの狭さは、取引コストを低く抑えるために重要です。スキャルピングやデイトレードなどの短期売買では取引回数が多くなるので、スプレッドの狭いFX会社を選ぶことは必須といえます。
ただし、現在国内の多くのFX会社で非常にスプレッドが狭く(多少の差はある)、取引しやすい環境となっています。
また、スプレッドの狭さだけでなく、スプレッドを狭い状態でどれくらい維持してくれるかも非常に重要になります。ここはFX会社によって結構差がある部分なので注意が必要です。
例えばポジションを保有中、相場が大きく動く局面があり、スプレッドが開く場合があります。
スプレッドが開くと、利益が少なくなったり、損切り注文に引っかかり決済されてしまったりと、トレーダーにとってはマイナスになります。
特に、小さな値幅を小まめに取っていくスキャルピングにとっては、非常に重大な問題となってきます。
スプレッドが広がるタイミング、広がる幅、広がった後狭く戻るまでの時間など、FX会社によってかなり違いがあるので、複数の会社で口座開設をして比較してみたり、現在使用中の口座に疑問がある場合は、別の会社で口座開設するのも一つの手です。
【② スワップポイント】
スワップポイントにも各社以下のような差があります。
・スワップポイントの額が会社ごとに違う。
・買スワップと売スワップに差がある会社と差がない会社がある。
【③ 取引ツールの使いやすさ】
取引ツールもトレードを行ううえで重要な要素なので比較が必要です。
・操作性・使いやすさ
・注文機能の種類
・チャート機能の充実度
・情報表示のリアルタイム性(レートの更新速度やニュース、経済指標の速報性など)
取引ツールの好みは個人差があるので、デモ口座で実際にツールを使って判断するのもおすすめです。
【④ 取り扱い通貨ペアや取り扱い商品】
取り扱い通貨ペアや取扱商品にも各社差はあります。
・主要通貨(ドル円・ユーロ円・ユーロドル など)の取り扱い。※基本各社取り扱いがある
・マイナー通貨の取り扱い。実際にマイナー通貨を取引しなくても為替相場の動向を知るうえで参考になる。
・高金利通貨の取り扱い。
・FXの積み立て型商品の取り扱い。
・自動売買やEAの使用可否。※EAは自動売買を行ううえでのプログラム。
・FX以外にもCFDの取り扱いがあるか。※CFDは株価指数、金・原油などの商品を取引できる。
【⑤ キャンペーン】
FXをはじめたての初心者の方には、嬉しいキャンペーンもあるので比較してみましょう。
・口座開設キャンペーンの有無。(新規口座開設+初回入金で現金がもれえる 等)
・取引量に応じたキャッシュバック。(取引量に応じて現金還元される仕組み)
・取引量に応じた食品プレゼントキャンペーン。
各社様々なキャンペーンを実施しているので、調べてみるのも面白いでしょう。トレードをするうえでの一つのモチベーションになることもあります。
【⑥ その他】
・レバレッジの違い。国内個人口座の場合最大25倍ですが、法人口座の場合、一般的に最大100倍まで設定ができます。またオススメしませんが、海外口座の場合、個人でも最大数百倍以上のレバレッジをかけることができます。海外口座を勧めない理由は、出金拒否や出金遅延など、他にも様々なトラブルの事例が報告されているためです。
・スキャルピングの可否。スキャルピングを公式に許可しているFX会社とそうでない会社があります。ですが、初心者のうちはあまり気にする必要はありません。理由としては、スキャルピングを公式に許可していないFX会社で、例えばドル円を100万通貨以上などの大きなLotで短時間に何度もスキャルピング取引した場合、FX会社のカバー取引が間に合わず、会社側が損失を被ることがあります。こういったことが繰り返された場合、口座凍結されるケースがあるそうです(会社側は基本、凍結理由を明らかにしないそうです)。ですので、初心者のうちは、そこまでの大きな取引をするケースも少ないでしょうから、スキャルピングの可否についてはあまり気にする必要はないかと思います。
※カバー取引:顧客の注文に対して、FX会社が市場(または別の金融機関)で同じ方向の取引を行ってリスクを回避する行為。
以上が、FX会社を比較するうえでの主なポイントになります。自分の好みに合った会社で口座開設しましょう。

よく比較してから口座開設してほしいワン!
リアルトレードでの注意点!失敗しないためのポイント
口座開設が完了したら、実際にリアルトレードを始めていきましょう。
ですが、リアルトレードで自己資金をリスクにさらすと、メンタルに大きな負荷がかかります。
頭ではわかっていても思ったようにトレードできず、失敗してしまうこともあるでしょう。
ここからは、FX初心者の方がリアルトレードで失敗しないためのポイントについて挙げていこうと思います。
【① 1回のトレードにおける最大損失額を決めておく】
トレーダーにとって、損切りはとにかく大切です。損切りができないと1度の失敗で相場から退場になる可能性もあります。
損切りは必要経費と心得て、損切り条件に到達したら、しっかりと損切りを行いましょう。
とはいっても、はじめのうちはどのくらいで損切りしていいかわからない人も多いでしょう。
そういった場合、1回のトレードで失ってもいい最大損失額を資金の1%~2%に設定することをお勧めします。
例えば、資金が10万円なら、一回のトレードで失ってもいい最大損失額は2000円(2%)となります。
事前に決めていてもなかなか損切りできない場合は、逆指値注文などで損切りを事前に入れておくことも有効です。
【② レバレッジをかけすぎない】
レバレッジが高すぎると、メンタルにかかるプレッシャーは非常に大きくなります。冷静な判断ができなくなり、失敗につながる原因になります。
はじめのうちはレバレッジをかけ過ぎず、小さめのLotで取引しましょう。
慣れてきたら少しずつLotを上げていきましょう。ここでも一気にLotを上げすぎないことが大切です。
【③ ポジポジ病に注意】
トレーダー界隈でポジポジ病という言葉は有名です。常にポジションを持ちたくなってします依存症のような状態を指す示す言葉です。
ポジポジ病になると、根拠のないエントリーを繰り返してしまうため、戦略的なトレードを行えず、資金管理面でも負けやすくなります。
対処法としては、しっかり戦略を立て、チャンスが来るまで待つ姿勢が重要です。
ちなみに、「トレーダーは待つのが仕事」という言葉があるくらいです。
【④ 感情でトレードしない】
焦り、怒り、恐怖、欲望など、トレードをしていると様々な感情が浮かび上がってきます。ですが、このような感情に身を任せ、トレードを行ってしますと前述したポジポジ病同様、戦略的なトレードを行えず、資金管理面でも負けやすくなります。
感情に身を任せず、しっかり戦略を立ててチャンスが来るまで待ちましょう。
また、自分が感情トレードに陥る前提条件を理解しておくことで、警戒心を高め、感情による暴走を防ぎやすくなります。
【⑤ 経済指標の発表時間を把握しておく】
重要な経済指標の発表時は、値動きが大きくなりスプレッドも広がります。
そういった時間帯は非常にリスクも高いため、事前に経済指標発表の時間を把握しておきましょう。
以上の注意点を意識しながら、リアルトレードで実践経験を積んでいきましょう。

勝つことも大事ですが、まずは大きな失敗を避けるようにしましょう。
【Q&A】FX初心者によくある疑問を解決
- QFXの税金について知りたい
- A
まず、FXの利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税の対象となります。
では、課税対象となるFXの利益を計算してみましょう。課税対象となるFXの利益 = 為替差益 + スワップポイントによる利益 - 必要経費 計算の結果、課税対象となるFXの利益が20万円以上ある場合、確定申告が必要となり、「一律20.315%」(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税率が適用されます。
※あくまで当サイトにおける理解でありますので、詳細については、国税庁のWebサイトをご覧いただくか、税務署や税理士等の専門家にお問い合わせください。
- Qスマホだけでもトレードできる?
- A
スマホだけでもトレードはできます。ですが、PCもあった方がより有利にトレードを行えます。
また、トレードスタイルによってもPCの重要度は変わってきます。
時間軸の長いトレードスタイル(スイングトレードや長期投資)の場合は、瞬間的な判断は求められないため、スマホだけでも分析やトレードを行えるといえます。
ですが、時間軸の短いトレードスタイル(スキャルピングやデイトレード)の場合は、瞬間的な判断の連続となるため、スマホだけでは、情報取得や分析に時間的な限界があり、非常に不利なトレード環境といえます。
はじめはスマホのみでトレードをスタートしたとしても、後々はPC環境を整えることをお勧めします。
- Qローソク足やチャートの見方がわからない
- A
ローソク足は、1本で一定期間の四本値(始値、高値、安値、終値)と呼ばれる4つのデータから成り立っています。
始値:開始時の値段
高値:最も高かった値段
安値:最も安かった値段
終値:終了時の値段
ローソク足の形で、様々な相場状況を判断することもできます。

図はローソク足チャートです。
チャートとは、価格変動を時間経過とともにグラフ化したものです。
チャートを用いて、過去の値動きから将来の相場動向を予測する方法をテクニカル分析といいます。
ローソク足やチャートを用いたテクニカル分析は種類も多く、とても奥深いものです。
当サイトでも基礎的なテクニカル分析について掲載しているので、ぜひご覧ください。
- Qpipsとは?
- A
「pips(ピップス)」とは「percentage in point」の略称に複数形の「s」がついたもので、FXにおいては通貨ペアの変動幅を表す最小単位です。
1pipは通貨ペアによって決められており、例えば米ドル/円やユーロ/円のような対円通貨の場合は、1銭=1pipと決められているのが一般的です。
※ FX会社によっては、0.1銭=1pipとしているところもあります。(ドル円 など)
【まとめ】基本を押さえ、経験を積んで勝てるトレーダーを目指そう!
お疲れ様でした。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
FXを始めるうえでの基礎知識は、概ね学んでいただけたかと思います。
もし理解の浅い部分がある場合は、戻って読み返してみてください。
FXは、努力せずに勝てるほど簡単なものではありませんが、基本を押さえ、経験を積み重ねることで着実にレベルアップすることができます。
初心者のうちは、「損切りを徹底する」「無理に大きく勝とうとしない」「少額で経験を積む」これらのことを念頭に、トレード経験を積んでいきましょう。
今回の内容が、みなさまの充実したFXライフの一助となれば幸いです。
みなさまのより良いFXライフを心より願っております。
ありがとうございました。
当サイトでは、さらにレベルアップするために、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析の基礎から、応用・実践で使える知識までを掲載しているので、ぜひご覧ください。